今年、最初に事務所に頂いたお電話「イチバンさん」は、、、、
クリスマスイブに「年金証書」が届いたというお客様からでした。

年末のバタバタで開封ができておらず、
年末年始のお休みで開封したところ
「年金証書(=支給決定通知)」が入っており、
嬉しくて年明けてすぐにご連絡を下さったそうです。

丁度近くに伺う予定があったので、
せっかくなのでご訪問させて頂き、
年金証書の見方や意味をご説明し、保存ファイルを一緒に作成し、
加えて今後必要な手続きやその流れ等をご説明しました。

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この方は「高次脳機能障害」の方でした。

10代の学生時代に交通事故被害に合い、以後20年以上、
ご本人もご家族も、障害年金を請求できず過ごして来ました。
手続が大変だと諦めておられたそうです。

しかし年齢を重ねると不安が増すばかり。
そこで当事務所に繋がりました。

この事故は加害者がおり、それはつまり「第三者行為災害」となります。
第三者行為災害となると損害賠償と年金との調整がされる場合もあり
(今回は調整はないのですが、調べ添付する必要はあります。)
状況の更なる細かい聴取が必要になりますが
実際のやりとりを対応した実父はすでに他界。
救急搬送の記録は5年で廃棄。
事故証明も5年で廃棄。

そこで、実家の大きな段ボールをひっくり返して頂き、
20年ぶりに光を見たホコリまみれの書類を一式お預かりしました。
その中で、私が目をつけたのは「のし袋」。
たかがのし袋とあなどることなかれ。
今回は「のし袋そのもの」が宝袋☆でした。笑

そうして事故当時の状況が整理できてきたものの、
次に問題になったのは「診断名」と「診察状況」でした。
事故当時、同時に軽度のてんかん発作(現在は薬で抑制中)を認め、
脳神経外科においてそちらの治療をすることとなりました。

事故後3か月という一定程度のリハビリ終了後は、
もう高次脳機能障害は改善しないと言われ、精神科は終診していました。

それでも同居のご家族や支援者の皆さまから状況を伺うと
現時点で日常生活において大きく支障があるのは記憶障害など。
そこで、
今回はPSWと共に脳神経外科の主治医に状況をお伝えしたことで、
主治医の先生が持たれていた違和感と合致されたようでした。
ちなみにてんかんは服薬や外科的治療で抑制される間は原則として認定対象外です。

高次脳機能障害は一見すると障害など無いように見られます。
それでも内には、重大な障害を抱えています。
それを自ら主治医に上手く伝える事ができないのも、
また高次脳機能障害のしんどさかと思います。
往診が無い場合は、ご自宅での生活状態を正確に医師に伝える、
理解してくれる支援者とともに、早期に環境を整える準備をおすすめします。

 

元旦に上った山の頂上からの眺め。サイコーです!!

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