環境を整える
障害を持たれている方は様々な不安をお持ちで、とりわけ経済的不安はとても大きいように感じます。将来的な収入を得る方法を考え、知るという事は、すごく自然で大事な事です。その方法のひとつである「障害年金制度」、とても複雑ですが、私は大切な制度だと思っています。
「環境を整えましょう。」
これは、あるお医者様が障害年金の診断書を書かれる際に、障害年金請求を迷われていたご家族に向けておっしゃった言葉です。先生は柔らかい笑顔と口調でしたが、しっかりと伝わるものがあり ”あー、そうだな” と私の心にもピタッと来て、以来、面談の際に、使わせて頂いております。
私自身も、相談の中で「障害年金」の受給を良いと思わない、という声を耳にすることがあります。色々な考え方があるので、「障害年金を請求しない」という考え方も人生での選択のひとつだと思っています。
けれども、同じようにもっと早く請求しておけば良かったという話も耳にします。生活不安を抱えながら預貯金が減って行く、我慢を継続するという事を続けておられた方々です。
障害年金には様々な要件があり、準備にも審査にも時間がかかります。診断書一枚あれば、誰でもすぐ受給が開始される訳ではありません。「証明」も取れる時に取っておく必要があります。特に、初診日の証明は重要です。医療機関のカルテ保存義務期間は5年です。遅れるとカルテが廃棄される可能性もあります。
また、例えば数年経過した後に障害認定日で請求した年金が無事に支給決定されても、遡って受給できるのは最長でも5年分までです。障害認定日から現在までが5年以上経過している場合は、遡及請求しても5年を超える部分の年金は受給できません。
弊所の初回相談は、2時間を限度として無料にしています。
今だけでなく将来に向けて必要な「環境」とは何か、どういった選択が良いのか、請求するならタイミングはいつがいいのか、一緒に考えませんか。
請求について、よくある不安
「障害年金」という言葉の響きからか、請求に躊躇する、受給すると不利益があるのではと思われる方もおられます。障害年金を受給することが「障害」を認めること(自認する)になり辛くなるという声も耳にします。色んな記憶や嫌なご経験、想いもあった上で、とお察しします。
私は「迷い」や「不安」がある時は、年金請求をお勧めしていません。ただ、その「迷い」や「不安」が「よく分からないから」という理由の方も少なくありませんから、情報の整理をさせて頂くことをしています。「知った上で、自ら選択する」という事はとても大切なことだと思います。
本当に受給していいの?
「障害年金」は自分が掛けている保険を、対象になったときに給付として受ける社会保険制度です。保険に加入している誰でも、受給する側になる可能性があります。
受給していることが誰かに知られてしまう?
例えば障害者手帳のように、第三者に年金受給をしている事を知らせる必要はほとんどありません。「ほとんど」の中身は、お会いしたときにその方の状況によってご説明します。
代表経歴
愛媛県生まれ。
地元短大を卒業し、300名程の船舶会社でマリン・アテンダントとして勤務後、一部上場企業の支店にて1日数億円を管理する事務主任として勤務。数年で立て続けに経営破綻を経験。その際、偶然労働基準法テキストを読んでいた上司に影響され、自分も上司のようになりたいと、電動車いすメーカーで営業事務としてISO文書管理等をしつつ並行し1年半かけて社会保険労務士の資格を取得。その後、200名程の自動車ディーラーにて総務業務に従事し、理解ある上司のお陰でH18頃より産業医によるメンタルヘルス講習等に参加させてもらうようになった。この頃「うつは心の風邪」と聞く。同社合併によりH22年10月に広島県広島市に転勤となり、800名程の会社で総務事務に従事したものの、過労で倒れ2か月休職、休職中に第1種衛生管理者の資格を取得し復職。
H23.3.11の東北震災後、OLをしながら、並行して厚生労働省委託の某事業にて年間数百件~千件程のメンタルヘルス電話相談に携わった。 H24.8離職しH24.9当事務所を開業。
H17年11月 社会保険労務士試験合格
H21年4月15日 愛媛県社会保険労務士会所属 勤務社労士登録
H23年10月 広島県社会保険労務士会所属 開業社労士登録に変更
H24年9月1日 千絵社会保険労務士事務所開業
H24年12月 特定非営利活動法人障害年金ヘルプデスク理事就任
H28年1月15日 特定社会保険労務士の付記
偶然か必然か、温かい人とのめぐり逢いに恵まれていると感じます。
縁もゆかりもない廿日市市で開業したことも、ゼロから広がり続ける繋がりも、何かの伏線かと考えると人生が楽しみです。